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英語をマスターする際に一つの大きな障害物となるのは発音です。しかし発音は実は難しくありません。単に口の中で舌をどう動かすかの問題です。

Language Base Camp のインフォグラフィック

IPA は英学徒の友

英語はつづり通り言葉をを発音する場合が多いのですが、そうでない例もたくさんあります。そこで頼りになるのが IPA (国際音声記号)です。

http://www.ipachart.com/

上の表をクリックし、音を聴いてみてください。この記号を使うことによって、母音や子音を把握し、身につけることができます。

発音しにくい「R」と「L」の発音方法

さて、日本語にはない R と L の発音方法を紹介しましょう。まず下のグラフィックをご覧ください。

日本語「ラ」
Animation. Janet Beck. Voiced alveolar tap. Seeing Speech. Glasgow: University of Glasgow, 2018. Web. 14 May 2022.

これがMRI映像に基づいて作成された、日本語の「ら」(IPA: ɾ)を発音している様子のアニメーションです。上のグラフィックの舌の位置をを確認し、実際に「ラリルレロ」を言ってみてください。

英語の 「R」

Animation. Janet Beck. Voiced alveolar approximant. Seeing Speech. Glasgow: University of Glasgow, 2018. Web. 14 May 2022.

ご覧の通り、英語の R 音(IPA: ɹ)は大分違います。舌の先が上あごに触れず、横だけに接触します。歯を食いしばって発音してみてください。

英語の 「L」

Animation. Janet Beck. Voiced alveolar lateral approximant. Seeing Speech. Glasgow: University of Glasgow, 2018. Web. 14 May 2022.

一見したところLの音(IPA: l)日本語の「ラリルレロ」によく似ていると見えますが、実はそうでもありません。「ラ」と違い、舌の先端だけが上顎に触れ、空気が遮られることなく流れます。

発音の練習法

IPA Chartなどの( ɾ | ɹ | l )音ををしっかり聞き分け、自分の口で発声してみてください。発声する際にスマホの音声録音アプリ(iOS | Android)で声を録音し、再生してください。自分で音を正しく再現できるまで根性でこの工程を繰り返せば、必ず聞き分け能力と綺麗な発音が身につきます。これは「学習」ではなく「稽古」で、時間と回数で結果が決まります。

母音も同じ方法で稽古してください。

復習

下の動画を見て、紹介される音を全部覚えてください。なお、音を口に出して真似ることによって聞き分け能力が身につきます。